「第五福竜丸」が「日本の水産の未来」を育てた歴史 東京海洋大で特別展、「航海日誌」を初公開

2026-08-26 HaiPress

水爆実験で被ばくし、反核運動の象徴となったマグロ漁船「第五福竜丸」が旧東京水産大(現東京海洋大)で練習船「はやぶさ丸」として使われた歴史に光を当てようと、東京都港区の同大(品川キャンパス)マリンサイエンスミュージアムで特別展が開かれている。はやぶさ丸に関する展示を同館で行うのは初めて。開催準備の中で見つかった24冊の航海日誌も初公開されている。(柏崎智子)

◆学生にも知られていない「はやぶさ丸」

第五福竜丸は1954年3月1日、マーシャル諸島ビキニ環礁で米国が行った水爆実験に遭遇し、乗組員23人全員が被ばくした。半年後にその一人、久保山愛吉さんが死亡し、衝撃を与えた。船は現在、江東区の都立第五福竜丸展示館で保存されているが、被ばくから保存までの間に、漁業を学ぶ学生らの練習船として活躍した時期があった。

第五福竜丸のはやぶさ丸時代に焦点を当てた特別展=東京都港区の東京海洋大マリンサイエンスミュージアムで

1956~67年の11年間に及ぶが、同大教授の茂木正人・マリンサイエンスミュージアム館長は「学生も含め、はやぶさ丸時代のことがほとんど認知されていないことが気になっていた」という。広く知ってもらおうと特別展を企画、昨秋から準備にかかった。

第五福竜丸展示館へ協力を求める一方、大学独自の資料も探したがなかなか見つからない。学内に呼びかけたところ、今春、係...

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