2026-08-11
HaiPress

イラスト:杉崎アチャ
東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が交わる成増。板橋区の最西端に位置し、練馬区や埼玉県和光市とも隣接しています。ふたつの駅がわずか200mの距離に並び立ち、都心へのアクセスは抜群。南北あわせて5つの商店街にはそれぞれに異なる魅力があり、いつでも活気にあふれています。有名バーガーチェーンの発祥の地でもあり、隠れたラーメン激戦区としての顔も。近年では最先端のセンスが光るカフェや飲食店が次々とオープンし注目を集めています。今回ご紹介する3店はすべてオープン数年以内の新星。お腹を空かせてグルメスポット・成増を歩いてみましょう。

ratonlaveur(ラトンラヴール)がある成増北口商店街のゲート。埼玉県和光市方面へと伸びる地域密着型の商店街です。
最初の目的地である「伊東中華そば」があるのは板橋区と練馬区との境目。東武東上線の成増駅からは南口、地下鉄成増駅からは3番出口を散策のスタート地点にするのがおすすめです。お店に到着すると、ランチタイムのピークということもあり行列ができていました。漂うかつお節と煮干しの香ばしい香りに期待は高まるばかり。
「中華そば」と迷いましたが、お店手包みのワンタンにも惹かれて「ワンタン煮干そば」をオーダー。煮干しの出汁が効いた透き通ったスープがストレートの中太麺によく絡み、麺をすする手が止まりません。多い日は1日に130~150個も注文されるほどの人気も納得のおいしさでした。
大満足のランチを終えたら、川越街道を渡って東武東上線・成増駅の北口方面へ。成増北口商店街沿いを歩き、アライグマのロゴマークが目印の小さな洋菓子店「ratonlaveur(ラトンラヴール)」に到着しました。地元出身の新井さんは元ホテルパティシエで、小麦粉不使用の身体にやさしい洋菓子を作ろうとこのお店をオープンしたそう。お土産には新井さん一押しの「カトルカール」と「プリンシュークリーム」をチョイス。おやつの時間に食べるのが楽しみです。
再び川越街道を渡り、最後に訪れたのは「口福中華 奇創天外」。名店で腕を磨いたオーナーシェフが作り上げた名物メニュー「天外麻婆豆腐」をオーダーし、痺れるような辛さの奥に広がる深い旨みを堪能しましょう。

「ワンタン煮干そば」(1250円)。お店で手包みしたワンタンが4つ乗った人気メニュー。
井荻の人気店「中華そば 麺壁九年」などで修業をした店主が令和7年(2025年)にオープン。かつお節(本ガツオ・ソウダガツオ)と動物系(鶏・豚)の出汁を合わせたダブルスープの「中華そば」と、主に千葉・長崎・香川の伊吹島産のカタクチイワシを使った「煮干そば」が二枚看板です。自慢のスープをより味わうために、和え玉(味付の替玉)を注文する常連さんも多いそう。

カウンター3席とテーブル席3席の店内は、コンクリート打ちっぱなしの壁や仕切りの青いタイルがおしゃれで女性ひとりでも入りやすい雰囲気。ハンガーラックも用意されています。

スタッフ
「中華そば 麺壁九年」で修業を始め、その後に姉妹店でも修業したので、学んだ技術の中から自分の好きな要素を組み合わせて自分の好きな味を作り上げました。オープンした年にTRYラーメン大賞の新人賞にぼし部門3位を受賞してから、煮干そば目当てのお客さんが増えたと感じています。
<データ>
住所練馬区旭町3-26-18プランドール旭1-C
電話番号なし
営業時間11:00~16:00(LO15:30)
定休日月曜
※お問い合わせはInstagramへ

「プリンシュークリーム」(550円)と「カトルカール」(2500円)。シューの中のプリンが固めなのは新井さんのこだわり。
成増に隣接する和光で生まれ育った店主の新井さんが令和5年(2023年)にオープン。かわいらしいアライグマのロゴマークは新井さんの愛称が由来です。小麦粉不使用で、多くの人が安心して楽しめる洋菓子を提供しています。一押しはバニラビーンズが香るパウンドケーキ「カトルカール」。日替わりスコーンの「本日もスコーン」や、シューの中に固めプリンが入った「プリンシュークリーム」も多くのファンから愛されています。

魅力的なスイーツが並ぶコンパクトなショーケース。ラインナップは季節などに応じてこまめに変わり、いつでも新たなおいしさに出会えます。

スタッフ
地元の方が気軽におしゃべりに来てくれるような親しみやすいお店でありたいです。「プリンシュークリーム」に使用している生クリームはパティシエとしての30年のキャリアの中で私が惚れ込んだもの。カスタードにはきび砂糖を使っていて、全体的に軽くて食べやすい仕上がりになっているんですよ。常連さんにも大好評なので、ぜひ初めての方にも食べてみてほしいですね。
<データ>
住所板橋区成増3-47-6 1F
電話番号070-8996-4172
営業時間10:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日木曜

「天外麻婆豆腐」(ランチ1200円・ディナー単品1300円)。ランチはライスなどがついてお得。ディナーでは赤・白・緑・青・黒の味わいが異なる5種の麻婆豆腐もラインナップに加わります。
下赤塚の名店「芝蘭」で料理長を務めたオーナーシェフが令和6年(2024年)にオープン。「日常の小さな幸せ」をコンセプトに、王道中華と創作中華を組み合わせたおいしさを提供しています。看板メニューの「天外麻婆豆腐」は2種類の豆板醤をブレンドし、クセになる辛味と旨味を引き出しています。最近では「担々麺」や、辛味のない「黒酢の酢豚」の人気も高まっているそう。

店内はカフェのような雰囲気で、色鮮やかな中国風の装飾も。シェフの趣向を凝らした絶品中華をカジュアルに楽しめます。

スタッフ
見て楽しい、食べておいしい料理とアットホームなおもてなしで、ひとりでも多くの方に「日常の小さな幸せ」を届けたいと思っています。ランチとディナーでメニューのラインナップががらりと変わり、ディナーは創作中華の色合いが強くなります。おひとりでも大人数でも楽しめるお店なので、ぜひ気軽に来店してください!
<データ>
住所板橋区成増1-26-6佐藤ファミリアコーポ
電話番号03-6904-3596
営業時間11:30~15:00(LO14:30)、18:00~22:00(LO21:00)
定休日月曜(月曜が祝日の場合は火曜)
※掲載したお店や施設の臨時休業および年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みは営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。
※掲載のイラストマップは縮尺や詳細な位置など、実際と異なる場合がございます。
※2026年8月11日現在の情報です。
▶︎次の記事では、東武東上線沿線さんぽの第4弾として「下赤塚駅」周辺へ。商店街の活気と閑静な住宅街が織りなす、親しみやすく温かな街。ボリューム満点の絶品パンから洗練された洋菓子、酒とパンの店でパン呑み、こだわりの味を巡るぶらり街歩きを楽しみます。公開予定は8月25日です。どうぞお楽しみに!
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