核のごみが「南鳥島」へ? 小笠原村・渋谷正昭村長は政府の調査をどう思っているのか聞いた

2026-08-11 HaiPress

原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)で原子力発電環境整備機構(NUMO)による文献調査が始まって2カ月がたった。経済産業省の申し入れを発端にした調査にどう向き合っていくのか、渋谷正昭村長に聞いた。(聞き手・山下葉月、渡辺聖子)

渋谷正昭(しぶや・まさあき)1957年、東京都三鷹市出身。筑波大大学院で地域づくりなどを学び、25歳で小笠原村職員に。主に振興事業や地域計画の仕事に携わり、観光で人気があるホエールウオッチングの立ち上げに関わった。副村長をへて現在2期目。

──7月中旬に南鳥島を視察した印象は。

防衛省に依頼して7月16、17日に視察した。着いた日に1時間ほどと、翌朝は明るくなったころから2時間半で島を一周した。野鳥がコロニーをつくり、木が繁茂していた。小さい島だが、(最終処分場を造る)場所がないわけではないという印象を持った。ただ本土から距離はあり、輸送コストはかかる。総合的に国やNUMOが考えることだろうと改めて感じた。

──調査に伴う交付金への考えを6月の村議会で問われ、「受け取ればいい」と答弁した。議会は受け取らないことを求める請願を不採択とした。交付金の使い方のイメージは。

国による文献調査が進む南鳥島=東京都小笠原村で(渋谷村長撮影)

考えは持っている。国の制度に乗って交付金を受け取る姿を見せないと、小笠原が受け取らなかったから他の自治体が受け取れなくなるのは違うと思った。

──次の段階の概要調査に進むかどうかは、村長と都知事の意見に反しないことになっている。国が他の自治体に申し入れなければ意見表明しないと条件を付けた。

申し入れが小笠原だけじゃなければいいと国に伝えていたが、かなわないとなったので条件に入れた。(調査をする自治体が)増えなければ意見表明しないということで担保しようと思っている。

──住民の意思のくみ取り方について考えは。

文献調査を巡るこれまでの経緯や今後の見通しなどについて話す渋谷正昭・小笠原村長=東京都内で(川上智世撮影)

文献調査は私が国の判断を求めたが、次のステップの判断の仕方は今は白紙だ。

──この件で都知事と話はしたか。

直接はない。都の...

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