〈衆院選東京〉30選挙区それぞれの終盤情勢は? 2万件超の電話調査から見えてくる裏金問題の影響

2024-10-23 HaiPress

衆院選(10月27日投開票)について共同通信が20、21日に実施した電話調査の結果を基に、東京新聞は東京都内の30選挙区の終盤情勢を分析した。投票先未定との回答もあり、投開票日に向けて情勢が変わる可能性もある。


【各選挙区の情勢】


▶1区▶2区▶3区▶4区▶5区▶6区▶7区▶8区▶9区▶10区▶11区▶12区▶13区▶14区▶15区▶16区▶17区▶18区▶19区▶20区▶21区▶22区▶23区▶24区▶25区▶26区▶27区▶28区▶29区▶30区

都内の小選挙区数は、「1票の格差」を是正するための公職選挙法改正で前回の25から30に増え、東京26区~30区の5選挙区が新設された。

調査は1選挙区あたり、固定電話のオートコールと携帯電話のショートメールで計600サンプルを目標にし、30選挙区で計2万476件の回答を得た。(デジタル編集部)=敬称略

◆1区立民・海江田、自民・山田が接戦


【1区】千代田区・新宿区

立民前職・海江田と自民前職・山田が競り合う。

海江田が毎回、自民候補と激戦を繰り広げてきた選挙区。前回は山田が制し、海江田は比例復活している。山田は今回、裏金問題を受け、自民公認は得たものの比例重複立候補は見送られた。

海江田は高い知名度を武器に、立民支持層の8割強、無党派層の3割強に浸透。山田は自民支持層の5割強、公明支持層の7割強を固めた。

参院からの鞍替えとなる維新新人・音喜多と共産新人・中野は巻き返しを狙う。参政新人・桜井は伸び悩んでいる。

◆東京1区立候補者(届け出順)


新藤伸夫75諸派新


音喜多駿41維新新(参①)


山田美樹50自民前④=公明推薦


新垣宏80無所属新


中野顕60共産新


海江田万里75立民前⑧


桜井祥子40参政新


佐藤沙織里35無所属新


高木寛史40みんな新


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【2区】中央区・台東区

自民前職・辻を国民新人・鳩山、共産新人・細野らが追う。

辻は自民支持層の5割弱、公明支持層の6割強の支持を固めた。

鳩山は元首相・鳩山由紀夫の長男。選挙区は、叔父の故・鳩山邦夫がかつて地盤とした地域と重なる。政治家一家としての「ブランド力」も背景に追い上げを狙う。

維新新人・今村、参政新人・最上は支持に広がりを欠く。

◆東京2区立候補者(届け出順)


細野真理43共産新


最上佳則48参政新


鳩山紀一郎48国民新


今村充49維新新


辻清人45自民前④=公明推薦


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【3区】品川区・島しょ部

立民新人・阿部と自民前職・石原が競り合う。

品川区議を5期務めた阿部は地域密着もアピールし、立民支持層の8割を固めた。

石原は、都知事を務めた作家の故・石原慎太郎の三男。兄の元自民幹事長・石原伸晃が前回、東京8区で落選するなど、「石原ブランド」には陰りもみられる。自民支持層の支持は4割強にとどまるが、長年の「宿敵」だった松原仁が新設の東京26区に移ったことで、勝機をうかがう。

国民新人・奥本、共産新人・香西、維新新人・吉平、参政新人・植木は、支持が分散している。

◆東京3区立候補者(届け出順)


川口めぐみ51無所属新


植木洋貴42参政新


阿部祐美子60立民新


吉平敏孝43維新新


奥本有里47国民新


香西克介48共産新


石原宏高60自民前⑤=公明推薦


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【4区】大田区(東部)

応援弁士とともに街頭演説する候補者=17日、都内で(一部画像処理、中村千春撮影)

7期目を目指す自民前職・平が先行し、国民元職・井戸と共産新人・谷川が追う。

平は旧石破派で、石破政権ではデジタル相として初入閣。自民支持層の5割強、公明支持層の7割強に浸透している。

井戸は前回、立民公認で東京15区から出馬し落選。その後、国民に移ったが、国民支持層の支持は5割弱にとどまる。立民支持層の支持は、井戸と谷川に分散している。

維新新人・石川と参政新人・塩寺は伸び悩む。

◆東京4区立候補者(届け出順)


井戸正枝58国民元①


塩寺勇太40参政新


平将明57自民前⑥=公明推薦


谷川智行53共産新


石川雅俊44維新新


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【5区】世田谷区(南東部)

ともに6期目を目指す立民前職・手塚と自民前職・若宮の5回目の対決は、手塚が先行し、若宮が追う展開。

前回初めて選挙区で若宮に勝った手塚は、立民支持層と共産支持層をそれぞれ8割固めた。若宮は自民支持層の5割弱、公明支持層の3割強にしか浸透していない。

維新新人・稲葉と参政新人・塗木は巻き返しを狙う。

◆東京5区立候補者(届け出順)


若宮健嗣63自民前⑤=公明推薦


稲葉太郎40維新新


塗木洋平42参政新


手塚仁雄58立民前⑤


林理麻50無所属新


松本健太44無所属新


福井健太48無所属新


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◆7区立民・松尾が自民・丸川をリード


【6区】世田谷区(5区を除く区域)

立民前職・落合が安定した戦いで優位に立つ。立民支持層の8割弱、共産支持層の6割強に加え、無党派層の4割を固めた。

自民は、落合と競り合ってきた越智隆雄が裏金問題で出馬を取りやめたため、急きょ新人・土屋を擁立。信頼回復と、出遅れの挽回を急ぐ。

河村建夫元官房長官の長男の維新新人・河村、参政新人・望月は、支持拡大に力を入れる。

◆東京6区立候補者(届け出順)


河村建一48維新新


落合貴之45立民前③


土屋美和47自民新=公明推薦


望月正謹34参政新


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期日前投票に訪れた有権者=16日、都内で


【7区】港区・渋谷区

立民元職・松尾が先行し、参院から鞍替えした自民新人・丸川、維新前職・小野らが追う。

松尾は立民支持層の9割を固めたほか、候補を擁立していない共産の支持層にも食い込み、無党派層の3割強も取り込む。

丸川は、裏金問題を受けて比例重複立候補が認められず、公明推薦も得られなかった。2019年参院選では東京選挙区(改選数6)で114万票あまりを獲得してトップ当選したが、今回は自民支持層の支持が4割強にとどまり、苦戦している。

参政新人・石川は支持に広がりを欠く。

◆東京7区立候補者(届け出順)


丸川珠代53自民新(参③)


石川友梨香28参政新


松尾明弘49立民元①


小野泰輔50維新前①


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【8区】杉並区(27区を除く区域)

立民前職・吉田が自民新人・門らをリードしている。

吉田は9月の党代表選に立候補して知名度を高め、立民支持層の8割強、共産支持層の7割強、無党派層の5割弱など、幅広く支持を集める。

門は、杉並区生まれの地元密着などをアピール。自民支持層の5割、公明支持層の8割弱に浸透している。

維新新人・南北と参政新人・大森は厳しい戦い。

◆東京8区立候補者(届け出順)


吉田晴美52立民前①


大森紀明53参政新


門寛子44自民新=公明推薦


南北ちとせ48維新新


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【9区】練馬区(中西部)

立民前職・山岸が先行し、無所属元職・菅原が追う。

前回初当選した山岸は、立民支持層の9割弱に加え、共産支持層の7割弱、無党派層の5割弱を取り込む。

経済産業相を務めた菅原は、2021年に選挙違反事件に絡んで自民を離党。3年間停止していた公民権が回復したため、衆院解散当日の10月9日に復党した。自民元職で立候補予定だった今村洋史は、裏金問題で自民の公認を得られず、出馬を断念した。

維新新人・大河内とみんな新人・大津は、支持拡大に課題を残す。

◆東京9区立候補者(届け出順)


山岸一生43立民前①


菅原一秀62無所属元⑥=自民・公明推薦


大河内茂太53維新新


大津綾香31みんな新


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街頭演説する候補者=15日、都内で(市川知宏撮影)


【10区】文京区・豊島区

立民前職・鈴木庸介と自民前職・鈴木隼人の接戦となっている。

前回は小選挙区で破れたものの比例で当選した鈴木庸介は、立民支持層の8割超、共産支持層の7割超を固めた。

4期目を目指す鈴木隼人は、自民支持層の6割、公明支持層の7割超をまとめる。

維新新人・永野と参政新人・安田は伸び悩んでいる。

◆東京10区立候補者(届け出順)


鈴木庸介48立民前①


鈴木隼人47自民前③=公明推薦


永野裕子52維新新


安田伸53参政新


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◆11区立民・阿久津を無所属・下村が追う


【11区】板橋区(12区を除く区域)

立民元職・阿久津を、裏金事件で自民の党員停止処分を受けた無所属前職・下村が追う。

阿久津は立民支持層の8割を固め、無党派層の4割も取り込む。

下村は自民で政調会長や文部科学相などを歴任した重鎮だが、今回は非公認となり、公明推薦も得られなかった。自民支持層の支持は5割弱、公明支持層の支持は3割弱にとどまる。

維新新人・大豆生田は苦戦を強いられている。

◆東京11区立候補者(届け出順)


下村博文70無所属前⑨


伊波政昇72共産新


阿久津幸彦68立民元④


大豆生田実58維新新


斎藤孝幸58無所属新


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【12区】北区・板橋区(北部の一部)

自民前職・高木、共産新人・田原、国民元職・大熊、維新前職・阿部が激戦を展開している。

これまで自民が推薦してきた公明前職・岡本三成が区割り変更で新設された東京29区に移ったため、比例単独で当選してきた高木が選挙区で立候補。自民支持層の5割弱、公明支持層の5割を固めた。

田原は共産支持層の8割強のほか、立民支持層の3割弱にも支持を広げる。大熊、阿部も追い上げを図る。

◆東京12区立候補者(届け出順)


阿部司42維新前①


大熊利昭61国民元①


田原聖子55共産新


高木啓59自民前②=公明推薦


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【13区】足立区(中東部)

全候補者が20~30代の若い世代の戦い。自民前職・土田、国民新人・森、共産新人・沢田が接戦を繰り広げる。

土田はデジタル政務官としての実績をアピール。自民支持層の4割強、公明支持層の6割弱を固めた。森は立民支持層の3割強からも支持を得ている。

維新新人・重田は厳しい戦い。

◆東京13区立候補者(届け出順)


重田惇平29維新新


森洋介30国民新


沢田真吾39共産新


土田慎33自民前①=公明推薦


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【14区】墨田区・江戸川区(北部の一部)

自民前職・松島が優位に立ち、国民新人・伊藤、れいわ前職・櫛渕、共産新人・原らが追う。

松島は幅広い年齢層から支持を集めるが、自民支持層への浸透は4割強にとどまる。公明支持層は6割弱を固めた。

野党候補が乱立し、支持が分散している。維新新人・斉藤と参政新人・大賀は伸び悩む。

◆東京14区立候補者(届け出順)


伊藤菜々35国民新


大賀靖郎42参政新


斉藤佳代45維新新


大塚紀久雄83無所属新


櫛渕万里57れいわ前②


松島みどり68自民前⑦=公明推薦


原努42共産新


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街頭演説する候補者=15日、都内で(木戸佑撮影)


【15区】江東区

立民前職・酒井と自民新人・大空、元立民参院議員の無所属新人・須藤が三つどもえの戦いを展開する。

酒井は、自民議員の選挙違反事件に伴う今年4月の補選を制したばかり。この時は自民が「不戦敗」だった上に、共産が候補者擁立を見送っている。酒井は今回、立民支持層の8割弱を固めた。

公募で自民候補となった大空は、自民支持層への浸透が4割弱にとどまり、著名議員が応援に入るなどして知名度の向上を図る。

補選で2位に食い込んだ須藤は、自民支持層や維新支持層などの一部にも支持を広げている。

維新を離党した無所属新人・金沢、共産新人・小堤は伸び悩んでいる。

◆東京15区立候補者(届け出順)


小堤東35共産新


須藤元気46無所属新(参①)


酒井菜摘38立民前①


大空幸星25自民新=公明推薦


金沢結衣34無所属新


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支持を訴えて頭を下げる応援弁士と候補者=17日、都内で(一部画像処理、中村千春撮影)

◆18区立民・松下と自民・福田が接戦


【16区】江戸川区(14区を除く区域)

自民新人・大西と立民新人・柴田が接戦。大西は自民支持層の4割強、公明支持層の5割弱が支持する。柴田は立民支持層の7割弱に浸透している。

維新元職・中津川、共産新人・宮本、参政新人・有田は伸び悩む。

◆東京16区立候補者(届け出順)


中津川博郷75維新元③


宮本栄62共産新


大西洋平46自民新=公明推薦


有田正寿43参政新


柴田勝之56立民新


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【17区】葛飾区

裏金問題で自民非公認となった無所属前職・平沢を、元参院議員の国民新人・円、維新新人・猪口、共産新人・新井が追う。平沢は、自民支持層の支持は4割弱、公明支持層の支持は2割弱にとどまる。

◆東京17区立候補者(届け出順)


猪口幸子68維新新


新井杉生65共産新


円より子77国民新(参③)


平沢勝栄79無所属前⑨


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【18区】武蔵野市・小金井市・西東京市

引退した元首相・菅直人の後継として立候補した立民新人・松下と、自民新人・福田が接戦。松下は立民支持層の8割以上、福田は自民支持層の6割弱を固めた。

菅と自民の土屋正忠が毎回激戦を繰り広げ、「土菅(どかん)戦争」と言われた選挙区。前回は、元民主の長島昭久が自民公認で立候補し、菅が競り勝った(長島は比例復活)。長島は今回、区割り変更で新設された新30区に移った。

◆東京18区立候補者(届け出順)


徳永由紀子47参政新


樋口亮37共産新


松下玲子54立民新


福田かおる39自民新=公明推薦


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【19区】小平市・国分寺市・国立市

立民前職・末松と自民前職・松本の8度目の対決は、立民支持層の9割をまとめ、無党派層の4割にも浸透する末松がリード。松本は自民支持層の6割弱を固めた。

共産新人・井出重、維新新人・吉田は伸び悩んでいる。

◆東京19区立候補者(届け出順)


井手重美津子60共産新


末松義規67立民前⑦


松本洋平51自民前⑤=公明推薦


吉田圭一郎32維新新


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【20区】東村山市・東大和市・清瀬市・東久留米市・武蔵村山市

3度目の顔合わせとなった自民前職・木原と共産前職・宮本が激しく競り合い、国民新人・大西が追う展開。宮本は立民支持層の4割を取り込む。

◆東京20区立候補者(届け出順)


大西健太郎45国民新


宮本徹52共産前③


木原誠二54自民前⑤=公明推薦


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応援弁士と握手する候補者㊨ =17日、都内で(一部画像処理、中村千春撮影)


◆24区立民・有田が無所属・萩生田に先行


【21区】八王子市(南東部の一部)・立川市・日野市

立民前職・大河原が、裏金問題で自民を非公認となった無所属前職・小田原をリードする。大河原は立民支持層、共産支持層のそれぞれ8割弱を固めた。小田原は、自民支持層への浸透は4割弱にとどまる。公明支持層は5割弱が支持する。

維新新人・山下、参政新人・森は広がりを欠く。

◆東京21区立候補者(届け出順)


山下容子65維新新


森裕一49参政新


小田原潔60無所属前④


大河原雅子71立民前②( 参①)


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有権者と握手を交わす候補者=20日、都内で(市川知宏撮影)


【22区】三鷹市・調布市・狛江市

立民元職・山花と自民前職・伊藤が接戦。山花は立民支持層の9割弱を固めた。伊藤は自民支持層の6割、公明支持層の8割弱に浸透している。

共産新人・平野と参政新人・鈴木は伸び悩んでいる。

◆東京22区立候補者(届け出順)


平野義尚38共産新


山花郁夫57立民元④


鈴木美香60参政新


伊藤達也63自民前⑨=公明推薦


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【23区】町田市

立民前職・伊藤が自民新人・吉原に先行している。伊藤は立民支持層の8割弱、共産支持層の7割弱を固めた。吉原は自民支持層の5割の支持にとどまる。

みんな新人・AIメイヤーは厳しい戦い。

◆東京23区立候補者(届け出順)


AIメイヤー51みんな新


吉原修68自民新


伊藤俊輔45立民前②


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【24区】八王子市(21区を除く区域)

立民新人・有田が、裏金問題で自民非公認となった無所属前職・萩生田に先行する。

自民党や内閣の要職を歴任した旧安倍派幹部の萩生田は、旧統一教会との関係でも逆風を受ける。立民は、旧統一教会問題を追及してきたジャーナリストで元参院議員の有田を擁立。萩生田は無所属ながら、自民の幹部クラスが続々と応援に駆けつける一方、立民は公示日に代表野田佳彦が第一声を行うなど、全国有数の注目区となっている。

有田は立民支持層の9割弱、共産支持層の7割弱、無党派層の5割弱に浸透する。萩生田は自民支持層、公明支持層のそれぞれ5割の支持を得ている。

国民新人・浦川、維新新人・佐藤、参政新人・与倉らは伸び悩んでいる。

◆東京24区立候補者(届け出順)


与倉さゆり40参政新


有田芳生72立民新(参②)


畑尻文夫69無所属新


浦川祐輔31国民新


佐藤由美52維新新


萩生田光一61無所属前⑥


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街頭演説に耳を傾ける人たち=20日、都内で(市川知宏撮影)


【25区】青梅市・昭島市・福生市・羽村市・あきる野市・西多摩郡

自民前職・井上が自民支持層、公明支持層のそれぞれ7割を固め、安定した戦い。

れいわ新人・依田、共産新人・池田、維新新人・宮崎は広がりを欠く。

◆東京25区立候補者(届け出順)


依田花蓮52れいわ新


池田公三75共産新


井上信治55自民前⑦=公明推薦


宮崎太朗44維新新


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◆新設の26区無所属・松原が安定した戦い


【26区】目黒区・大田区(4区を除く区域)

区割り変更で新設された選挙区。

立民を離党した無所属前職・松原が旧東京3区から移った。立民支持層の4割弱、国民支持層の5割弱、無党派層の3割を固めた松原が安定した戦いで、自民新人・今岡をリードする。今岡は、自民支持層の支持は3割強にとどまる。公明支持層は5割弱が支持する。

共産新人・和田、参政新人・藤田らは伸び悩んでいる。

◆東京26区立候補者(届け出順)


田淵正文66無所属新


和田正子75共産新


今岡植36自民新=公明推薦


藤田久美46参政新


松原仁68無所属前⑧


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【27区】中野区・杉並区(南東部の一部)

区割り変更で新設された選挙区。

立民前職・長妻が立民支持層の9割強、共産支持層の8割弱、無党派層の4割強を固め、自民新人・黒崎らを引き離す。黒崎は、自民支持層の支持は4割にとどまる。公明支持層は7割強を固めた。

参政新人・石川は厳しい戦い。

◆東京27区立候補者(届け出順)


石倉弘次郎26無所属新


長妻昭64立民前⑧


石川芽生子41参政新


黒崎祐一47自民新=公明推薦


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候補者の訴えを聞く人たち=20日、都内で(市川知宏撮影)


【28区】練馬区(中東部)

区割り変更で新設された選挙区。

立民新人・高松と自民元職・安藤が接戦を繰り広げる。高松は立民支持層の7割強に浸透する。安藤は、自民支持層の5割弱、公明支持層の4割強が支持する。

国民新人・奥村、共産新人・高野、参政新人・江崎、維新新人・藤川は伸び悩んでいる。

【東京28区立候補者】(届け出順)


高野直美70共産新


奥村祥大30国民新


安藤高夫65自民元①=公明推薦


江崎早苗38参政新


高松智之50立民新


藤川隆史68維新新


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【29区】荒川区・足立区(西部)

区割り変更で新設された選挙区。

旧14区から移った立民元職・木村を、旧12区から国替えした公明前職・岡本、国民元職・樽井が追う。木村は立民支持層の8割弱を固めた。岡本は、公明支持層の9割強が支持するが、自民支持層への浸透は3割弱にとどまる。

共産新人・鈴木、維新新人・海老沢は広がりを欠く。

◆東京29区立候補者(届け出順)


岡本三成59公明前④=自民推薦


樽井良和57国民元①(参①)


海老沢由紀50維新新


木村剛司53立民元①


鈴木賢一63共産新


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【30区】府中市・多摩市・稲城市

区割り変更で新設された選挙区。

都議を辞職して立候補した立民新人・五十嵐を、旧18区から国替えした自民前職・長島が追う。五十嵐は立民支持層の8割強を固め、無党派層の4割強にも浸透する。長島は自民支持層の6割弱、公明支持層の6割強が支持する。

共産新人・早川、参政新人・武田、みんな新人・三井は伸び悩んでいる。

◆東京30区立候補者(届け出順)


早川寛44共産新


五十嵐衣里40立民新


三井健61みんな新


武田祐一郎38参政新


長島昭久62自民前⑦=公明推薦


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